About me
TADAHIKO KAWAGUCHI
川口 忠彦
ファンタジーアーティスト イラストレーター
濃密な神秘・幻想の世界 物語性・独創性・世界観を大切に
生命力やアートの格調を感じる作品を志しています。
バンダイナムコでゲームのアートディレクター、監督を経て独立。2014年~現在フリーランス。法政大学法学部卒。
新卒で入社以来長い間一つの企業に勤務しておりました。ゲーム開発の中でマネジメントやディレクション、マーケティングや人材育成等も行ってまいりましたので、コミュニケーション面での信頼性はお約束できるかと思います。
装画や挿絵など、活動を広げたいと考えております。
ご相談だけでも、ぜひお気軽にご連絡くださいませ!

◇主な取引先
株式会社マガジンハウス(anan)/株式会社KADOKAWA/株式会社 徳間書店/ユニバーサルミュージック合同会社/総合学園ヒューマンアカデミー/株式会社バンダイナムコスタジオ/ニチユー株式会社/株式会社ヴィジョナリーカンパニー/フリュー株式会社/音楽団体MUSICエンジン/セレクトショップ A STORY/不思議かわいい雑貨店 自由が丘アランデル/他
◇ 近作
■代表作
◇ 製品
オリジナルタロットカード
The Blue Birds Tarot -青い鳥のタロット-
挿絵・企画・プロデュース
2012年発売以来、国内の占い師のみならず、海外からの評価も高く、
雑誌“anan”にも数回登場しているオリジナルタロット。
19世紀末美術と挿絵黄金時代のイメージで描いた『姫君の青い鳩』("ACE COMBAT5-The Unsung War-" 劇中童話)の挿絵を発展させて描いたもの。
19世紀末へのオマージュと、現代的な洗練されたデザインの融合を図った。一方、「本職の実用に耐える」というコンセプトで、占星術師の三上牧氏に監修を依頼。密なやり取りで、凝った絵柄と実用性の両立を果たした。
◇ ゲーム監督・演出・アートディレクション
PS2 Fantasy RPG
セブン~モールモースの騎兵隊~ © Bandai Namco since 2000
総合演出/アートディレクター/背景美術
2000年発売。おおよそ完成していた基幹システムに、演出・ビジュアルを加えた仕事。風変わりなシステムに対して、当時のゲームにはまだなかったチェコやロシアのアニメーションなど、大人向け絵本のようなアーティスティックな世界観とビジュアルを乗せていった。背景・インターフェースのテイスト、ナレーション主体のムービーの型式や、音楽のディレクションなど、アートディレクターとしては多岐にわたるディレクションをしつつ、プレイ部分背景のほぼ全ての原画や仕上げなども行っている。このデモムービーの基本構成も担当。
PS2 Fantasy RPG
VENUS & BRAVES ~魔女と女神と滅びの予言~ © Bandai Namco since 2003
監督/総合演出/アートディレクター/ストーリー原案・構成
2003年発売。前身作である『セブン』を踏まえ、ディレクターとして、いくつかの点で大きな変革を行った。『感情を揺さぶるシナリオ体験』『壮大感』を感じられるよう“絵本から劇場版へ”という開発スローガンで、シナリオ強化を主軸に、キャラクター等身や背景タッチ、インターフェースのテイストなど見直していった。特にシナリオと演出では、当時メジャーブランドとは全く別の地平で名作が続いていたヴィジュアルノベル系のテイストを持ち込み、RPGとしては衝撃性の強いシナリオ・演出に仕上げた。本作では、アート、サウンドといった演出のみならず、ストーリー原案と構成、ゲームデザインにも手を広げつつ、デザイナーとしてインターフェース系のデザインや、オリジナルデザインフォント、タイトルロゴにまで担当範囲を広げた。(そして、自分の中での“ゲーム制作”というライフワークのひとつが完結してしまった)
セブンからヴィーナス&ブレイブスのディレクションの変遷について
◇ ゲーム・ヴィジュアルデザイン
『セブン~モールモースの騎兵隊~』の背景画 © Bandai Namco
原画・ディレクション・進行管理及び仕上げ
『セブン』では、アートディレクションと全体演出の役割と並行して、プレイ背景の全ての原画と仕上げを行っている。PS2の初期、まだ十分でない3D機能を発揮するために、《イメージ》《雰囲気》《情感》といった、かつての名作に存在した要素から遠のいていく風潮に強い物足りなさを感じ、それへの一つのカウンターとして、「3Dではできない表現」「平面に帰結するというアート的志向」を強く押し出した。CG的でなく、いわゆるフンワリ可愛い、あるいはアニメ的なものでもない、チェコアニメや東欧の絵本のような不思議な情感を目指した。
PS2 "ACE COMBAT5 -The Unsung War-" © Bandai Namco
劇中童話 『姫君の青い鳩』 挿絵とお話
ヴィーナス&ブレイブスが終わった後、プロジェクトからオファーがあり、エースコンバットにスポット参加。「ヒロインが愛読する挿絵童話」の物語と挿絵を担当した。ゲームプレイ中の絵ではどうしても難しい、《極端に平面構成に寄った絵画表現》―19世紀末美術とりわけオーブリー・ビアズリーの様な―を取り入れたく、この時に開発した絵柄。のちに『青い鳥のタロット』の絵柄として発展させた。
◇ 音楽アートワーク
アルバムジャケット、イベントフライヤー等
TERROR SQUAD, CASBAH, SATANIC WARMASTER, SABBAT, SELF DECONSTRUCTION, ABIGAIL, マシリトなどのジャケット及びライブフライヤーを制作。エネルギーやエモーションをそのまま絵に変換していくようなスタイル。当初は「できるだけ何度も依頼者の音源を聴いて、歌詞を読み込み、深く理解して視覚化する」というスタンスだったが、実はそれは作品に入り込み過ぎであると思い至る。アートワークはリスナーにとっての「入り口」なので、あえて、より表面的なところを絵のテイストに反映していくスタイルに変容してきている。
◇ ロゴデザイン
もともとは『ヴィーナス&ブレイブス』の制作時、ディレクターをしながら、《統一感を高めるためのディレクション》の一環として自らロゴデザインをした。(RPGのディレクターが自らロゴデザインをするのはかなり稀ではないだろうか) それが発端で、のちに「あの感じで」というオーダーを頂き、類似テイストのロゴデザインを何度かすることになった。80年代のゲームの持つ神秘性、カリスマ性の雰囲気と、『FFロゴ』的エッセンス、そしてHiphop以降のグラフィティアートのリズム感を掛け合わせている。
◇ 音楽作品
2011年 個展 展示音楽
Ambient Album "NIGIMITAMA" HESOMOGE with TERROR SQUAD
作曲・編曲
2011年の初個展用に会場展示音楽として制作した音楽。
アンビエント音楽に朗読を乗せ、独特の空気感を作り出した。
在籍したTERROR SQUADのメンバーたちと共作。
ハードコアスタイルなTERROR SQUADそれぞれのメンバーが持つ静的な叙情性を引き出した。
作曲・編曲・作詩を担当。
■主な展示歴
2011年 11月16日~20日 於 恵比寿 弘重ギャラリー
初個展 “黒キ太陽ノウタ”
― 70点余りの作品を展示、入場者200人超
この年、3月11日の東日本大震災により背中を押され、これまでの作品を一同に会す形で実施。『セブン』『VENUS & BRAVES』『姫君の青い鳩』といったゲームでの仕事から、バンド関係のアート、大学時代の作品まで70点あまりを出展。絵の目玉として、『VENUS & BRAVES』の“預言書”の画面で出したかった壁画絵を描き起こし、印刷すると数メートルに及ぶ作品になった。さらに新作として会場環境音楽として『NIGIMITAMA』を展示。SNSを通じ、主にゲーム作品のファンの方々ら、200人超の来場があった。
2012年 11月28日~12月2日 於 恵比寿 弘重ギャラリー
第2回個展 “タロット寓意画展 蒼き鳥たちの祝祭”
― 25点の新作を展示。入場者200人超
『青い鳥のタロット』発売記念の個展。半年に渡り制作した大アルカナ22枚+αを大判展示。解説文を充実させ、一枚一枚を象徴などに照らしながら鑑賞できる工夫をした。会期のほぼすべての日程で監修のみかみまきさんに来場頂き、購入者特典として青い鳥のタロットを使用しての占いをした。会場音楽は以前から神秘系として愛聴していた黒百合姉妹に許諾を得て、今回用に選定したオリジナルリストを使用した。また、前回個展で好評であった『NIGIMITAMA』をアレンジして生演奏・朗読した。
2014年 8月7日~9月2日 於 新宿 A STORY / HILL VALLEY STUDIO
第3回個展 “蒼き鳥 ∞ 色彩の羽音”
― 二会場同時開催にて40点の作品を展示。入場者250人超
新宿のハイセンスセレクトショップA STORYから『青い鳥のタロット』第二版発売記念としての個展企画のオファー。以前から話があった音楽スタジオHILL VALLEY STUDIOの同日の予定をおさえ、二会場開催とし、『青い鳥のタロット』挿絵の再展示に収まらない個展となった。同時企画として、みかみまきさんのタロット占い、HILL VALLEY STUDIOにゆかりのあるメンバーたちによる『NIGIMITAMA』を中心としたミニライブ、初の試みのギャラリートークも開催した。
■現在
現在は、次回作品と個展に向けて日々制作と研究をしています。

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