たしか4月ごろに決心して、
このために走り…いや、歩き続けてきました。
本気で美術をされるひとなら
20代でやるのが普通であろう個展を、
40歳になってすぐに、やることになりました。
…30代のうちに、なんて目標も叶わず。
年齢やら、震災やら、
ヴィーナス&ブレイブスのリメイクからのtwitterでの交流やら。
いろんなことが重なって、やることを決心できたし、
開催までこぎつけることができました。
◆
展示の模様は、来ていただいた方には説明するまでもないし、残念ながらこられなかった方に説明するのも難しいので、今日はしないでおきます。
とにかく、これまで「点」であった作品群を
一つの「線」、もしくは「面」もしくは「空間」として、見せる、いや、、楽しんでいただける展示を目指しました。
◆
終ってみて、大きく感じることは、
個展という、僕がご来場する皆さんを(作品を通じて)おもてなす場
であるにもかかわらず、
その何倍もの、とんでもなく大きなぬくもりやエネルギーを、
いただいてしまったということです。
蓋を開けてみたら、
twitterで知り合ったかたがたをはじめ、
テラースクワッドの真性のファン、そして、mixiコミュを見て、という方の数多さ。
その人たち一人ひとりと話すたびに、エネルギーをいただきました。
そしてもう一つ。
何時間にもわたって会場にいてくれる人たちや、
何度も来てくれる人が何人もいました。
そして、俺とは無関係に、会場で親交を深める人たちをみて思いました。
楽しんでいただける作品をつくるだけでなく、
楽しんでいただける「場」であり、
素敵な人間関係を作ることすらも、お手伝いできたなら何よりだと。
◆
なぜ「太陽の歌」ではなく「黒き太陽の歌」なのか。
ようやくいまわかった気がします。
そのままでは、世間になじめない、はみ出した人、生きづらい人
が少なからずいることを知っています。
俺もその一人です。
そういう人たちの、「孤独」に、少しでも触れられるものづくりをしたいのです。
「絵を描くことで頑張ります」とか、簡単に言うのはあまり好きではないのだけれども、
これだけのものを受け取って、どうすればいいかといえば、
それをまた作品や、それを楽しんでいただける場、
そういう、孤独な魂たちの居場所を、また作ろうと、心に誓いました。
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今回来場していただいた方。
心よりお礼申し上げます。ありがとう。
そして、今回残念ながらこられなかった方。
また、機会があったら是非いらしてください。
最後になりますが、
今回、
ニギミタマの制作から始まり、搬入、設営、搬出といったすべてをカバーしてくれた
わがテラースクワッドのファミリー。
某企画に参加してくれた名取佐和子さん。
そして、イベントの幹事や文集の編集をしてくれた皆さん。
とにかく、今回の個展に来場したり関わってくれたすべてのかたに、
心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
◆
たった最初の一歩を踏み出しただけ。
旅はこれから。
もっといい景色をみよう。
2011.11.24
HESOMOGE
川口忠彦
拝