トーキングアバウト 青い鳥のタロット あとがき

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あとがき -連載を終えて-

9周年記念絵

川口忠彦

こうして見返して改めて思うのは
「絵描きと監修の役割分担が望外にうまくいった奇跡的プロジェクトだったのだ」
ということ。

三上さんの絶妙な立ち位置と力加減。
(絵的な好みについては口出ししないと決めていたそう)
そしてこのプロジェクトが「絵描きである私の企画」であり「私から監修を発注した」という形態。
そのあたりがポイントだったのかな。

けれどそれら全部を意図していたわけではないので、
まほさんとの出会いも含め、やはり運に恵まれたのですね。

長い長い連載企画、お付き合いいただき有難うございました。

 

三上牧

タロットカードの定義とは、長年かけて『だいたいこういう感じになっている』
という諸説の集合体、ふわっとしたものです。

その《ふわっとした何か》でしかない象徴を理解・吸収していく川口さんが
具体的な絵に起こし作り上げていく創造の力を間近で眺められたのは役得でした。

まほさんというガイドを得て、それまでの過程を辿るように帰る旅のように
『トーキングアバウト青い鳥のタロット』を体験しました。

素晴らしい引率力を体験して、この物語がやっと帰着した気持ちになっています。

巡り合わせの賜物という言葉が似合う【青い鳥のタロット】。

これからも【青い鳥のタロット】が文字にならない《ふわっとした何か》を
受信する“しるべ”となりますように。

 

10周年記念絵
女帝カードのお腹の子が10歳に

藤井まほ

ひょんなご縁からこのトークの司会進行と構成を担当する機会をいただいて
青い鳥のタロットの世界に深くdiveしてきました。
この連載が終わっても、わたしという「愚者」の旅は続くのだと思います。

制作時のお話を伺うなかで、また原稿校正時に鋭いご指摘をいただくたびに
よりよいものを創りたいという川口さん、三上さんの静かな熱意が感じられて、
自分も頑張ろうという気持ちになりました。

わたしはライター/編集者としても、占い師としても、
「何かが生まれるところ」「何かが創造されるプロセス」に興味を抱いてきたのですが、
このトークはそれを大いに満たしてくれるものです。

創造の秘密が読んでくださる皆さまに少しでも伝わるよう願ってやみません。
また、コラボレーションの醍醐味やエピソードを惜しみなくお話しくださった
川口さんと三上さんに心からの感謝を。

青い鳥のタロットがこれからもたくさんの出会いに恵まれますように。

 

 

2012年 個展での初出

 

 

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