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“Revisited the Seven Days”

2000年12月21日

『セブン~モールモースの騎兵隊~』

が発売されました。

18年前。
私のはじめてのオリジナルアートディレクション作品です。

 

“―『かの7日間』を
私は再び訪れた。

そして見つけたのだ。
そこはとても豊かな地で
たくさんの星が光り輝いているのを―”

 

これを描くために当時思い描いたイメージにダイブしてみて、ああ楽しい世界だなあ。やっぱり好きだなあと。

同時に、 100%自分個人の力不足で、広げきれなかったことが沢山あるなあと、色々振り返っては反省し凹んでました。

ほんとにスタッフたちは、すばらしくよくやってくれたので、自分個人としての反省です。 その上で、 あの時に自分の中で芽吹いたイメージは、もっともっと広がりがあるもので、今の自分の表現とも連関するものが、やっぱりあるものだなあと。 いまの力があれば絵に表せるものもあるなあと。

当時は 「3DCGをみんな頑張っていこう!PS2になってポリゴン数増えたし!」 という時期。 そして、 「イメージ」「雰囲気」「情感」みたいなものから遠いところに行ってることに怒りに近い物足りなさを感じてもいて。 雰囲気・情感だらけ。 3DCGの対極を行く表現にしたいという意気込みでした。

 

そんな風に、できなかった過去の自分に苦しめられたりもしつつ、絵のタイプとしては描いててとてもとてもワクワク。 水平垂直平行、消失点に向かってまっすぐ伸びるパース線、どれも役に立たない、曲線とリズムの世界。 絵かきとしての自分の性に合っているよなぁと。 絵の楽しさがあるよねぇと。

キャラクターをオリジナルにしているのは、製品として完結したあの世界を尊重するという意味。 面白かったのは、武器を持たせる方がマッチするし、絵的にもまとまりやすいのに、自分の今の世界観や美意識にどうしても合わなくて、苦労の末にこういう星飼いみたいな人になったことです。

「ゲーム用に描いていない」ということ、歳を経て世界観が変容したこともあるとは思う。 けれども、それ以上に ゲーム開発者だった当時と、個人のアーティストとして活動する今と、 「ほんとうにしっくり来たものを表す」 というところで、つくるスタンスに違いも出てきているのだなあと。

 

川口 忠彦

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