46歳になりました。

今年も誕生日に記事を書いています。

「◯◯歳になっちゃった」
と思うとそれほど楽しくないので、
「あんなに病弱だった自分が、46年も何とか生きてこれた。生き延びてこの世にノサバッてやったぞざまあみろ!ばんざい!」
と、これまでの無事を祝う日にします。

昨年の誕生日には“秋”の個展に向けた所信表明をしていたのですが、
すみません。“延期”したきりそのまま今に至ります。

「次の個展はしっかりとレベルアップしたもの、今の自分が納得できるものを」と思っていたところ、なかなか自分の基準をクリアできず、さまざまなことを見直し、対処しておりました。

なにぶんひとりでやっており、ブランドというか、手がけるものに対する信頼感を負っていかなければなりませんから、中途半端なことはできないのです。

しかし、やる気がなくなったとか言うことでは全くなく、気力はより充填されております。

今これを読んでいるあなた!そう、あなたはまだ見捨ててはいないのだろうと信じて、歩んでおります。

日々、たゆまず進めていますので、どうぞ気長に、楽しみにしていただけたらと思います。

いまはただただいろんな方向から絵に向き合っているところです。

絵を描いているとあっという間に夜になります。
以前に比べて絵についていろんな要素を気にしながら描くようになったので、
意識集中脳みそフル回転で、ちょっと絵を進めていたらすごく時間が経っています。

「こりゃ、あっという間に死ぬな」
と恐ろしくも思います。

毎日がそうですから、人に会うこともほとんどありません。
ほとんどずっと一人で部屋の中で絵を描いているだけです。

けれど、退屈しているわけではなくむしろその逆なのですから、充実そのものの暮らしです。
内的な充実感と、時間感覚のなさ、恐ろしくも楽しい日々です。

そんな中で、ひとつ思い至ったこととして、会社員時代と大きく変わったことがあります。

それは
「発表のために作品を作る暮らしをしているのではない」
と考えるようになったことです。

自分の場合は、実感として
「2000日ぐらい頑張ると、何日かいいことがある」
ようです。

例えば個展や何かの発表といった「ハレの舞台」。
多くの人が、自分の作品のために訪れてくれて、次々に良いフィードバックをくれる。
ときに「やっと会えた」と感動してくれさえする。

本当にありがたく、素晴らしすぎる体験です。

しかしこの素晴らしさは、素晴らしいがゆえにちょっとした“罠”にもなる。

このすばらしい日、2000日の後の何日かが本来あるべき『主』で、
それまでの2000日をその日を向かえるための『従』としてしまうと苦行のように地味に感じてしまいます。

そうではなくて、この2000日の繰り返しこそわが仕事であり、暮らしの“本編”なのです。

何日か訪れるハレの日は、単なる特殊な瞬間、イベントです。
そう捉えることで、ようやっと地に足が付いた感覚になるのです。

自分にはそのつもりはなかったのですが、「成果こそすべて」と言ったビジネス的な成果主義的思考がこびりついていたのかもしれません。

“樹齢500年の大木は一日で育たない”という単純な事実を受け入れて、できるだけペースを乱さずに進んでいくように心がけています。

2016年9月9日。みなとみらい臨港パークにて

一方で、
「人は外圧を受けそれに対抗するとき、最大のエネルギーを出す」
とも思っています。

「良い作品が揃ってから発表すれば良いのだ」という意識だけでは、いまひとつ力が出ない。
スピード感のある中でこそ生まれるアイデアやクオリティもあることを知っています。

どちちかに完全に振り切ることなく両輪で動かしていきたいと思います。

「なにかをはじめたり、チャレンジするのに年齢は関係ない」
という言葉を信じることにしています。
(今からトライアスロンで世界一を狙ったりはしませんが)

46歳になった今、

絵について、創作について、表現について、
分からないこと、知らないこと、できないこと、
たくさんあります。

とりくむべきことがこんなにあるんだと、

そのことに凄くワクワクします。

日々、そのひとつひとつを試し、これまでわからなかったことが理解できたり、できなかったことが出来るようになっていることに、至福の喜びを感じます。

そんな心境で40代後半を迎えました。

さいごにもう一つ。

“言葉は常に、思考や想念から遥かに遅れてくる”
ものだとわかりました。
言葉になった頃には、思考や想念はもはやその場所ではなく、かなり遠いところまで行っているかもしれない。

つまり、今日ここにこうして書いたことも、大してあてにならない。
ひょっとしたら現に今、潜在意識レベルではほとんど違う考えになっているかもしれない。

なので今後、私がまったく違うことをしていたとしても、どうぞ

「お前あの時ああ言ってたじゃないか!」

と責めないで下さい。笑

追伸

あ、そうそう。
去年の誕生日の少し後、
金魚を飼い始めて、もうじき一年になるよ。

左:丹頂(オランダ獅子頭) 右:更紗流金 | 2017年4月撮影

 

死なせちゃったりもしたけれど、最近はようやくコツを掴んできて、共に元気にやってます。

かわいいよ。愛らしさの固まり。

 

 

読んでいただきありがとうございました。

 

2017.6.20
川口忠彦
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