こんにちは。
本日43歳になりました。
なぜか毎年誕生日にエントリーをあげている自分が少し滑稽だなと思いつつ、キュートだなとも思うので、今日も書きます。
作品づくりはずっと、
心に傷をもつ人が、
少しでも楽になったり、
明日も生きようと思う助けになれたらいいなと願ってきました。
自分も先人の残したものに支えられながらどうにか生きてきたから。
けれどそれは、
「人を救う」とかっていうのとは違う。
“作り手”は、
できるだけ純粋に、自分の中の良心やピュアな部分を取り出し、
結晶させ、普遍の世界に触れようとする。
結晶に触れた人が、
その普遍性を自身の中に発見し、個人に還元し、浄化されていく。
作り手と受け手が、作品を媒介に意識の根底で出会い、間接的に結びついていく。
その繋がりはそういう形でしか得られない、
純粋で永遠のもの。
◇
そういったことを信じて、
作品を通じての邂逅というものに、
大変な理想を抱くからこそ、
ここまでぶれることなく、
創作に取り組んできました。
この歳になり、その想いは純化され、強まる一方です。
◇
そして、本当にありがたいことに、
それを証明するような出会いがたくさんあります。
セブンやヴィーナス&ブレイブス、『姫君の青い鳩』といった十年前の作品に、
少年少女の頃に出会い、
何らかの生きる支えや、その後を生きる標になり、
いまではすっかり大人になって、
遠方から会いに来てくれたり、
仕事で僕を指名してくれたりもする。
そんなことがとても増えました。
わずか一年半前に作ったタロットでもそうです。
そしてもっともっと、純粋な結晶をつくることに努めようと固く誓うのです。
◇
そのために、精神的な未熟さをもっとなくしていきたいと、近頃は強く感じます。
精神のあり方や、感覚器官としての身体を、より均衡の取れた、よい状態にしたい。
自分の力量を上げ、より純粋な結晶をつくる。
そのために過ごしているいまこの場所が、死に場所なのだと見つけました。
環境が許す限り、このまま、もっと深く、進んでいきます。
ほんとうにもう、その「一点」に向かっています。
また、作品を通じてお会いしましょう。
宜しくお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2014.6.20
川口忠彦
HESOMOGE
拝