こんにちは。
9/8、横浜のBBストリートにて、ライブペイントをしてきました。
のべ四時間を描きました。
が絵画なら
“移り行く時間の中で起こるドラマ”
がライブペイント
だと、僕は捉えています。
絵は、
たった一筆加えただけで、突然それまで描いてきた平面に広大な空間が生まれたり、風が吹き込んだりします。
逆に、たった一筆で、さっきまでその向こうで確かに輝いていた世界が消え失せ、ただの汚れたキャンバスに戻ることもあります。
生き物のように、一筆ごとにあり方を変えていく絵の、「その動きそのもの」を、ライブとして見てくれている方々と共有できれば、
という思いです。
今回は、「SEI with MASTER of RAM」というバンドの、『a sheep』というアルバムの発売記念イベント。
その言葉と、アルバムのサウンドが、イメージのとっかかりになり、さらには対バン達の持つ音楽的世界観にも影響されていきます。
バンドが出力するものを、《音楽》と《歌詞》とに二分してみると、
《音楽》は、抽象的なものです。「意味」ではなく、情感やイメージを持つものです。
《歌詞》は、言葉です。「意味」をもち、何かの対象を具体的に指し示します。
この二つの極端の真ん中に立って、両手でつなぐことができるのが《絵》です。
《絵》は、『具体的な何か』を指しつつ、それを『情感』的な世界に示します
アルバム『a sheep』の中で、僕が一番好きな一曲目。
こんな歌詞があります。
“人間の 解放へ 走れ”
最終的に、その言葉の指し示す何かに向かって、放たれる全ての音を吸収して、絵が進んでいきました。
そんなふうに、
この世にまだない、これから表現されようとしているイメージ。
それを朧ろげにでも姿かたちにしてこの世に映しだすこと。
そのことに、僕は命を懸けています。
意外と、誇張でも、芝居がかって言っているのでもなく。
齢42。これまでの道のりと、これからの先行きを思い定めたときに、結局そういうことになるなと、自覚したのです。
ライブの模様をこうして写真に収めていただきました。
写真はAZUMIXくんと、kogさん。
ありがとうございます。
最後の写真、「描き終わった絵」は、あえてここには載せないでおきます。
末筆ながら、
企画者Sei with Master of Ram の印藤君、亀さん、ノケン。
出演バンドの横浜のハードコアホープWithin The Last Wish、ピースフルコーラスパンクTHE WELL WELLS、激渋爆走ロックンロールSPIRITUAL GARDEN、プロフェッショナルエンターテインメントショウ軍団デリシャスウィートスのみなさん。
そしてもちろん、あの場にいらしてくださったすべての方、気にかけてくださった皆さんに心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
ライブペイントは、そんなに多くないですがすこしずつ機会を頂いて、修業を積んでおります。
いつかご覧いただけますことを願っております。
ありがとうございます。
また。
川口忠彦
HESOMOGE
拝