比叡山延暦寺へ

 

比叡山延暦寺に宿泊してきた。
私たち夫婦にとって恒例になっている催しで、
いわば、本格的な初詣といったところ。

 

 

定期的に訪れるようになってもう7年になるが、
特別なことをするわけでもなく、
山の上、延暦寺内にある宿坊(という名の立派な旅館)『延暦寺会館』に一泊し、
精進料理を食べ、朝のお勤めに参加させてもらうぐらいのことである。

 

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しかしながら、
すぐに煩悩の垢にまみれやすい自分には大事な行事だ。

いわゆる「大切なこと」を思い出すのには、
これぐらいの物理的隔絶、環境の違いが必要なのだ。

 

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自分がそもそもどこに立ち、
どこを目指しているのか。

 

それを踏まえて、
今年一年という年をいかに過ごす/生かすのか。

 

そんなことを、たまには、
しっかり「見つめる」ことが大切だと思っている。

 

生活の現実は、
人間関係があり、
たくさんの人の思惑や期待があり、
いろいろな、いやはやまったくもって“やむをえない”事情がある。

 

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環境は、自分を巻き込んで、すさまじい力で動いていく。
それはあたかも獰猛な激流のようだ。

 

決して無視できない。
重要なことで、大切なことでもある。

 

だからこそ、
ときどきはその“しがらみ”から離れて、
自分のありようを、澄んだ心で見定めることが大切だと思っている。

 

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自分がどの地点に立っていて、
心の奥底の気持ちはどっちに向かいたがっているのか。

 

それは、ほかの誰でもなく、自分自身がつかまえていなければいけない。
ほかの誰もわからないことだ。

だから、こうして自分の意思の尻尾を、改めてつかみなおすのである。

 

別に寺や神社である必要はないだろう。
それができる人にとっては、釣りでも、散歩でもきっとかまわない。

 

 

あと何回、夫婦元気に、此処にこられるだろう。

 

残された命を大切に生きること。

自分に与えられた可能性をできるだけ使い切ること。

 

画家として、創作家として、
さらに一歩、深い藪に分け入ろうと。

改めて決意をした。

そんな旅であった。

 

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川口忠彦
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